炭坑記録画の数々
ヤマの暮らし

羽釜坑夫
昭和40年3月

昔のヤマ人 ハガマ 刃釜坑夫
たれがつけたかハガマ坑夫 それは同じヤマに永住せぬ浮腰坑夫につけた綽名アザナであった。昔の鋳鉄(イテツ)製鍋(ナベ)は三本足があって据りがよいが、ハガマはクロ(カマド)からおどすと台がないとクルクルして据らない。よってあちらに二ヶ月こちらに三ヶ月と年中移動する坑夫の事で、又坐りがわるいばかりでなく尻が温くもったから他のヤマにいって冷してくると言うが癖くせであった。現今(昭和四十年(三十年以降))は電気やガス釜が登場して銑鉄(ズク)製は追放された。しかし何れも足は三本つけてある。鍋には足はないがとがっておらぬから安全な様である。

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