炭坑記録画の数々
ヤマの暮らし
朝の坑夫
昭和42年10月
明治中期の朝の坑夫。午前三時、汽笛三声で入坑時間は定めてあるが、カンテラヤマの自由さで、より早く入坑する者もおり、ベテラン坑夫は遅れてさがる(入坑)。
朝起床すると、お茶づけ飯をかきこんでいた。ヤマ人は必ず朝飯を炊かない。温い飯は、弁当の菜が、コンコン(沢庵)が腐るからで、前日の夕方に炊くのが習慣になっていた。
もっとも、朝は茶を沸かすから、七輪(火炉)をおこす。白色土製ハカタ七輪と言うものに、ガラで火を起こす。土製の七輪は破れやすいもの、扱いにくいものである。
~おけて(起きて)メシくえ コンコン(沢庵)そえて 坑内さがるも たべるため
ゴットン
※カンテラヤマ 坑内照明具の裸火のカンテラを使用していた明治時代の中小炭坑
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