炭坑記録画の数々
坑内労働(仕繰)

打込み成木
昭和39~42年頃

(ウチコミ ナルギ)、ナリギ 田川市西区の小ヤマは三―五㍍位に砂利又は火山灰がある それがハシリコミ(坑口)から三〇―五〇㍍位にでヽくる。梅雨、秋の台風で大降雨にあうと味噌汁の様に流れて枠は裸になり高バレして坑道を密閉してしまう。採炭中止になるからベテラン仕繰方がかヽる。何人もかヽられずヒツジ「雨」は降る水も淄る 急ぎはする。作業困難。
セリ木とも云う末口7㌢位い 長さ一、八〇㌢の松 これをジゴクに打竝べる 地獄は隙間のないナル木の列の事。砂バラス火山灰質は一回バレルと僅かの雨でもバレる様になる。

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