炭坑記録画の数々
縁起、迷信、禁忌

坑内ネズミ
昭和39~42年頃

明治時代より 坑内 ネズミ

地熱の出る様な深いヤマにはおらない。大手ヤマの人には体験もあるまい 浅い小ヤマには現今でもおる。昔の山手の小ヤマには群捿していた。つまり どぶ鼠の種類であろう。地下では人フンをあざるそれはよいが 弁当を食いあらすので 大変であった 柱や枠にかけてあるのを風呂敷をくい破って落してあらす
昔の弁当はガガとも言うクラガイとも言う竹ガワと底杉板製 楕円形、明治終りにニュームが出た。

ワァ― また やられた― 今日も ナグレじゃ―

昔は鼠に押へられると言う話があった それは坑内で寝るポンプ方又はスカブラ坑夫のノソン常習者などが 坑内で仰向に寝ると鼠に(方言)オソワレル

坑内ばかりでなく 坑外の納屋でも天井が ないから上から睨まれ又はフトンの上にあがられ オソワレル
普通の人でも 安眠中親(母指)が胸にあたっておれば悪夢を見るからそれと同じ原理であろう
鼠にオソワレたときは、目と耳は完全だが体がうごかす、発生がされない
其の苦痛は一分以内に解消する。

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