炭坑記録画の数々
縁起、迷信、禁忌

汁かけ飯
昭和40年9月

 明治時代のヤマ人の縁起、汁かけ飯。知らないこととはいいながら、新参者や駆け出し坑夫が、朝の飯場で白飯を盛った茶碗に味噌汁をかけたので、古参の同僚から殴られ踏まれ蹴られたりして、半殺しにされることがあった。それは、朝の味噌汁かけ飯を食えば、ケチがつくとかミソがつくとか言って、大いに嫌ったものであった。
 これは、ヤマ人より土工(土木作業員)の方が特に(汁かけ飯を)嫌い、たとえ知らずに(味噌汁を)かけても、たたき殺された者もおったということである。(昔の土葬を連想するからであろう)

 このズクニュウー、こん餓鬼・・・、こん畜生・・・



※ズクニュウ  木莵入。僧や坊主頭の人をののしっていう言葉。

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