炭坑記録画の数々
縁起、迷信、禁忌

採炭休業日
昭和40年3月

 明治時代の旧暦十二月(師走)二十四日は、採炭休業日であった。それは(山の神信仰のために)入坑者がいないからで、当日は山の神が山で裸になって着衣の洗濯をしておられると言っていた。その場に出逢うと、(裸での着衣の洗濯を)知っていった者は命をとられ、知らずにいっても両眼をとられると怖れていた。
 またヤマ人は、山神は女神と決めており、女房(妻)を山の神と呼んでいた。それは、富士山の守護神(浅間神社)である木花開(咲)耶姫命(このはなさくやひめのみこと)神を信仰していたのであろう。(木花開耶姫命は)大山祇命(おおやまつみのみこと)の御子神であるから、深い意味はあったわけ。
(当日は、農家の人も山には行かなかった)

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