炭坑記録画の数々
ヤマの訪問者

ヲチニの売薬行商人
昭和39~42年頃

明治  片仮名で ヲチニ 三字  オでなくヲであった。   (横文字は右から読んでいた。)
   ヤマの訪問者    
明治四十一年春ごろよりヤマにハイカラ姿を現わした ヲチニの売薬行商人。駅長か署長さんまがいの立派な帽子 腰には薬鞄カパン 前に小形の手風琴を釣り、歌に合せて伴奏し歩む調子をとっていた。(左は子供のがユウモアに面白く真似歌)
~ 大阪西区はイタチボリ日本一薬舗で名も高い。このまた薬の効能はーヂイーさんバアさんの虫下し 子供の腰いた、肩のこり、その他なん病もスグなおる。ヲチニのくすりはよくきくねー。
 そのほか  半紙(西洋紙)八ッ切りに自分の姿を赤色で刷りし(粗末なもの)を子供に一枚づつ配るので子供だちにしたしまれていた。が二、三年くらいでハッタリと姿を見せぬ(けした)様になった。

手風琴はオーストリヤ人 タミアニの発明で ハンドオルガンと言うていたとの事である。

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