炭坑記録画の数々
ヤマの訪問者

阿呆陀羅経 琵琶歌座頭
昭和40年10月

 明治中期 ヤマを訪れし芸人 アホダラキョウ、ビワ、ザトウ
① 阿呆陀羅経 ヤマの納屋に戸別に入り込んで シキあがり口に腰かけ 大中小三個組の木魚を左手の指に挟みカチ合せ(合わせ)太いのを木片で叩く、チャカ、ポコ、チャカ、ポコ、~畑に蛤り(蛤)掘ってもナイ、坊主の鉢巻締りがナイ、砂に小便溜りがナイ、れんぎはようじにや使われナイ、杓子は耳にや、はいらナイ。チャカポコチャカポコ、これはマクラで浪曲まがいの芸頭ものを演ずる。
② 座頭さんの村下りに出会うと雨に逢うと云う、又歌は下手でも 米を多くとる座頭が上手とタトエがある トニカク頓智にタケておる。~京の五条の橋の上 牛若丸が来かかると武蔵坊弁慶現われて お前の刀をおれにくれ 丁度千本都合がよい。おれの刀は一寸やれん こりやコリヤこの薙刀が見えないか。そも弁慶のナ—ギナタは柄が八寸で身が八尺切れる巾なら戸板の如し ソレジヤ座頭さん向こうが見えまい 處ろ所(所々)に窓が—あるビンビン

座頭さんは石堂丸や汽笛一声も唄ヲ其他説もの、
昔(ヤマ)聴料、五厘や一銭切符であったが米一皿が多かった。
楽琵琶、平家琵琶、薩摩琵琶、筑前琵琶、等ある。

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