ダイナマイトと中スカシ
昭和33～38年頃

終戦直后マデマイトハ自弁　　爆薬ハ桜、紅梅ナド極膠質デアリ、
径六分小形、二本ピス一個　三チビ二尺五寸デ十八銭　（十六七年頃）一函切賃一円〇五銭　難処ニヨリ一円廿銭位。依ッテ成可ク個人ガ乱雑ニ使用セズ　先山ハ朝三時頃ヨリ入坑シテ、深ク深ク中スカシヲシテイタ。シカシ豆ノ様ナ松岩ガ出テモ現場員ニネダッテマイト補助ノ附日役ヲ要求スルノデアッタ。
当時ノ奨励金一先六函以上一函ニ金十八銭　方数賞与二十三方以上金八円
コレハ戦后マイト代価ヲ無償（シャヒ）使用ニヨッテ解消シタ　ソレカラ多量に乱用シタガ、能率ハ戦前ノ八〇％位アガッタノデ、大シタ悪影響ハナカッタ。
五尺層ト雖モ、六尺以上アリ。高イ処ハシャモットガ厚ク石ガ堅イ。
六尺以下ノ処ハシャモットモ薄ク軟カッタ。
傾斜（バンガヤリ）ハ十二三度位ダガ、断層ギワハ不揃イデアル。
コレヨリ27㍍上ニ三尺層ガアル
一先デ四五発位ノ使用ダカラ　シャモットガ粉砕セズ　立派ナ石垣街路ガ出来テイタ　コレモ熟練先山デナイト出来ナイ芸当デアッタ

右キキ男デモ左ツルバシオ使ワネバ本統（当）ノ先山ニハナレヌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
シャモット　中スカシ　六〇〇〇カロリー以上
八寸ト称シ　硬　五分位ノ白味ボタ
粘結炭　七〇〇〇カロリー以上
磐炭ニハ　ゴク薄イ硬ガ　二三アッタ

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