炭坑記録画の数々
墨絵

昔のヤマ人14(天長節の祝賀 加藤清正の飾り人形)
昭和33~38年頃

昔のヤマ人 おやかた日の丸の豪華な祝賀

 明治四十三年十一月三日天長節、今の飯塚市外日鉄中央炭坑。その頃八幡製鉄所二瀬出張所で、新しいヤマの宣伝もあったと思われるが、その祝賀の大規模の賑いは嘉飯地区の人々の度肝を抜いたものである。
 幾多とりどりの飾り人形の内、加藤清正の虎退治は特に大衆の眼をひいた。清正背たけ廿尺余、虎も同様、眼球にも大型の電球がはめてあり夜も見事であった。清正が槍を突出せば虎が立あがって咆哮する。その叫び声は六キロも隔てし上三緒まで響き大いに評判となった。
 当時、電気サイレンを知らぬヤマの人たちは、吃驚して押すな押すなの人山を作った。翌四十四年も相当に賑うたが前年より大分劣っていた。トニカク筑豊のヤマでの奉祝王であった。

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