炭坑記録画の数々
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昔のヤマ人11(6)(最高幹部の事故)
昭和33~38年頃
昭和35年 11 (6)
大正四年七月七日(晴)は坑内大工二名が排気卸入口(現今の上三緒駅(コクテツ)前坑木置場の東部 駅より 約百米余の 処に扇風機があった) その坑道は傾斜が三五度位で三十㍍位あった。坑口は二重扉で 下部の門戸の修繕をしていた時、下から八番線を引く者がある。これは妖しいと二人はさがって見た。処が鈴木氏が虫の息で倒れておる。大工は驚いて 坑外に報告 サァ― ヤマはテンヤワンヤの大騒動となった。鈴木氏は意識もうろうの中から熊井君が残っておると言うたので 早速数名の捜査(救援隊)が入坑したが 暑くして発見できず 后になって蒸気止めをして漸く熊井氏の死体を発見収容した。熊井氏は露出部 顔と手先は灼けただれて皮は剥げ身は赤く腫れ、たれ下りし皮は白く煮え膨れて、見るも無残な姿であった。皆 暗涙に咽んだのである。
この大工のために遭難が早く発見されたが ヤマの最高幹部を二人共冥土に送った事はかえすがえすも遺憾至極であった。
蛇足
八番線は下部から上る際 小型扉を引あげる様に準備してあったのである 尤も門戸は二重扉下部
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